[日活スチール:ト] トルコ風呂(秘)昇天 [カラー/L版4枚組/プレス・袋付]
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【9437】 [日活スチール:ト] トルコ風呂(秘)昇天 [カラー/L版4枚組/プレス・袋付]
1974年制作
監督:林功
主演:潤ますみ、山科ゆり、星まり子
内容:カラー4枚セット
サイズ:26.4cm×37cm
※画像のように、プレスシート1枚と正規袋付き。
ただしこの袋には別の作品のタイトル印が押してあって、それをマジックインキで消して、この作品名を手書きし、リユースしたものである。
☆とりたてて、はっきりとしたストーリーがある作品ではない。川崎堀之内のトルコ風呂に勤めるソープ嬢たちそれぞれの、この仕事を始めた動機、生活、金銭感覚、将来の夢などを、得意の必殺技を交えながら描いていく群像劇だ。
70年代、トルコ風呂という風俗は隆盛を極めた。徹底的に客の男性の快楽のためにご奉仕するというスタイルで、全国各地にトルコ街という特殊な町が存在した。しかしお遊び代が総額で2万とか3万という金額は、当時の金銭感覚ではとてつもなく高額で、主な客は高額所得者か、会社あるいは役所の接待の場でもあった。つまり一般サラリーマンにはまさに高嶺の花で、ゆえにロマンポルノ初期にはそんなお客の夢を少しでも叶えさせてあげたいということからか、トルコ風呂が舞台となる作品が多く作られ、どれもよくヒットした。本作品中にも登場するが、そんな金に余裕のある客専門の風俗だったゆえに、そこで働く女性たちはとてつもない給金を手に入れ、何千万もの貯金をした人たちもいて、そこから自分の店を銀座に開いたりと大きな成功を手に入れた者もいたようだが、逆に金銭感覚がマヒして散財してしまい、身も心もボロボロになった者も多かったようだ。その辺りもきっちりと描かれている。
本作のラストには、農協のおっさん団体が一挙来店し、店も女の子も貸し切り営業で大乱交パーティーの乱痴気状態になるという凄まじい展開になるが、これは当時の農協、今のJAが、爆発的な経済発展で多大な利益を上げ、組合員の農家が大挙遊びに金を使いだした現象を皮肉ったもので、団体でゾロゾロ大名観光旅行に出かけ、スーツ姿に首からカメラをぶら下げてハワイを闊歩する姿が、国の恥などとよく言われた。事実、1973年に発表された筒井康隆の小説「農協月へ行く」では、ついにそんな農協組合員が月にまでいってしまうという皮肉たっぷりの内容で、ベストセラーになった。本作もきっとそれを意識したシナリオだと思われる。
とにかく、当時の性風俗事情が垣間見れる、興味深い作品だ。
☆宣伝用スチール写真というのは、基本的に映画会社がその映画の宣伝用にマスコミや上映館などに配布するもので、あまり一般には出回らないものです。特にこの年代のロマンポルノのスチールが残っているのは貴重です。
在庫1セットに付き、早い者勝ち!
☆在庫数 あと1個
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