[新東宝ポスター:ホ] 暴虐女拷問[再販][B級]

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【6487】 [新東宝ポスター:ホ] 暴虐女拷問[再販][B級]
1977年制作(初公開時)
監督:若松孝二
主演:高鳥亜美、中野リエ、杉佳代子、野口美沙、港雄一、今泉洋
※画像のように、場内に掲示したときのテープを取ったとき、上部左と下部の左右隅に画像の剥がれ、上部の右隅に破れ、左側面中央よりやや下の部分に1cmほどの破れが出来ている。そして、下部右隅に三角型折り皺、上部中央に表面から裏面にかけてテープが残っている。
☆ピンク映画の悪しき慣習に、リバイバル公開時に元タイトルを改題して、いかにも新作ですという振りをして公開するというのがある。その方が新作を製作するよりも安くつき、作品編成の穴埋めになるからだ。ただ改題をする以上、ポスターは作り替えなければならない。それが余計にファンにとってはややこしくなる。
日活は決してそれをやらなかったが、その他各社は慣例として行い、特に新東宝は、再改題、再々改題など、多いものになると4回ほどタイトルを変えて公開している作品もあるぐらいだ。
ただ近年は、新作の振りをするにも時代感覚的に限界がある作品に関しては、逆にその古さをウリにするかの如く『懐かしの新東宝「昭和のピンク映画」シリーズ』と銘打って、改題をせずにオリジナルタイトルそのままで、ポスターだけ作り直し公開するという手法を取り出した。よってこのポスターもオリジナルではなく、1978年に公開された作品をそのシリーズの中のひとつとして、2019年の再公開時に作り直したものである。ただしこのポスターは映倫審査を受けていないようで、映倫マークが入っていない。ということは、本来は劇場に提供してはいけないものだが普通に劇場で掲示されていたというのも面白い。
若松監督の国家、および警察権力への反骨心が満ち溢れた作品として今も高評価されている傑作。
明治時代、一発当てて豪商となった成金の男は、村の中で豪邸を立て、多くの女中や使用人を雇い、妻と子供と暮らしていた。が、この男、家庭では良き夫や父ではあるが、女中や使用人に対しては人間と思わず、まるで玩具のように暴虐の限りを尽くし、それが原因で死に至らせても平然と金で解決をしている、恐ろしいほどの二面性を持った悪党だった。しかも村の警察幹部はすべて金で買収し、警察権力まで私利利欲のために使っていたのだ。そんな中、目の前で恋仲の女が暴行され殺されるというひどい目に会いながら、己は何とか一命をとりとめた使用人の一人が、この男の悪行を暴こうと立ち上がり…。
凄まじい数々の暴行シーン、そしてラストの清さは、若松映画の真骨頂か。悪の限りを行う男が港雄一で、その悪を暴くために立ち上がる男が野上正義で、まさに「男を見る」、ピンク映画だ。
☆在庫数 あと1個
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