[新東宝ポスター:チ] 痴漢電車
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【6376】 [新東宝ポスター:チ] 痴漢電車
1975年制作
監督:山本晋也
主演:城山美紀
■改題(痴漢変態電車)
※折り目皺が若干目立ちます。
☆日本で一番最初に作られた痴漢電車映画。だからタイトルがそのものズバリの作品だ。
当時コメディーポルノを連発して、ピンク映画のスター監督だった山本晋也監督が、あの時代の超満員の電車を風刺してやるような気持ちと、痴漢と公園ののぞきとか、わびしい男たちの友情なんかも描こうと企画したもので、新宿駅ホームに「まもなく3番線に痴漢電車が参りますゥ〜」のナレーションで始まる。主人公の青年の前に現れた元家庭教師の女性がセックスではイケず、電車で痴女行為を重ねるというのが大まかなストーリーで、痴漢シーンは実際に運転中の車内で許可なしのゲリラロケを敢行した。というか、撮影許可なんか出るはずがなかったのだが、やはり乗客が駅員に通報したりして、1駅分撮ったらすぐ逃げたりと、かなり大変だったようだ。しかしながらこの作品の大ヒットにより、この撮影スタイルは、その後の新東宝の一連の痴漢電車シリーズ全てに受け継がれ、車内ゲリラ撮影が当たり前になり、そしてどれもこれもお客はよく入り、大蔵映画が同じように痴漢電車シリーズを連発していくようになる。やがてそれが派生して、日活の地下鉄連続レイプなどのシリーズにも繋がっていく。
滝田洋二郎監督も新東宝の痴漢電車映画の諸作で名をはせ、そして一般映画に進出し、それがアカデミー賞受賞の『おくりびと』に至るわけだから、この作品は日本の成人映画史上において、画期的なジャンルを築いた、大きな大きなエポックであったことは間違いない。
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